余談
研究室におけるマーフィーの法則
本法則の趣旨
あなたは,研究者・技術者の卵である。
研究の法則
「これは簡単だ」と思った仕事は失敗する。
「これはうまくうまくゆかない」と思った研究は必ず失敗する。
どんなテーマもそれにに打込めば,そのテーマも必ず応えてくれる。
実験装置の周りをきれいにすると,きれいなデータを出してくれる。
自分が深く検討しなかったテーマほど,他の人がいい論文に纏める。
実験技術の法則
後輩の実験技術は先輩からみて必ず未熟に見える。
先輩の実験技術は後輩からみて必ず手抜きに見える。
実験装置はいい加減な気持ちで接すると必ず痛い目に遭う。
実験器具を破損したときに限って,指導者が必ずそばにいる。
危ないと思いながら置いた装置は必ず落として壊れる。
ガラス器具が増えると,学生は汚く使う。研究室で使える数は常に一定である。
飛び跳ねた薬品は,必ず目の方向に向かって飛んでくる。
虫は必ず大切なサンプルをねらって入水自殺をする。
使い道のない試料ほど面白い物質である。
装置を使おうと思ったときに限って,装置が空いていない。
便利な機能を持った装置ほど,誰もその使い方を知らない。
教育の法則
「指導が悪い」「テーマが悪い」という学生ほどできが悪い。
「学生のできが悪い」という先生ほど指導能力がない。
先生の悪口を言っているときには,後ろに先生がいる。
学生は人間(生き物)である。先生もしかり。
研究室に研究費があればあるほど,学生の腕が落ちる。
自分で何でもしようとする先生の学生は何もしない。逆は成立しない。
「なにくそ」とふんばると道も開ける。
研究室で結果を出せば出すほど,学生も生き生きする。
何もしなければ,時間が流れるだけである。
好奇心を持たないない学生は,学生に向かない。
人間関係の法則
何事も,事と次第による。
何事も,「いつも」ということはない。
何事も,「ときには」ということはある。
マーフィーの法則の「真意」は,「無意識の気持ちが結果に反映する」ことにあります。
良いことを願えば良いほうに事が運ぶものです。逆もしかり。
その意味からのアドバイスです。
「自分はとても重要な仕事を成し遂げようとしている」と思ってください。
「このデータが出なければ修了資格が無い」という気持ちで取り組んでください。